「シューメーカーの足音」
ロンドン・ジャーミンストリートでビスポークシューズの工房兼サロンを経営する日本人の靴職人“斉藤良一”。
野心家である彼は「英国王室御用達」の称号を獲得して、さらなる名声と富を築くため、成功のため
に様々な
計画を立てていく。
一方、日本で靴修理屋の店を細々と営む“榎本智哉”は、シューリペアの仕事をしながらオーダーシ
ューズも
請負う若き靴職人である。
接点が全くなさそうな対照的な二人だが、十三年前のある事件の因縁で接近していく。
そんな靴職人を主人公にしたミステリー小説が「シューメーカーの足音」です。
ミステリー小説ではありますが、ビスポークシューズの世界、英国の職人気質、工房の雰囲気、靴作
りの過程、
英国の靴ブランドのことなどが妙にリアルに描かれていてストーリーよりも“靴の世界の読み物”とし
ても引きこまれて
いきます。描写に関してはフィクションとは思えない感じです。
いきます。描写に関してはフィクションとは思えない感じです。
よく取材されてるなと思っていたら、それもそのはず、靴作りの工程に関しては、ロンドンの名店「フ
ォスター&サン」
にお勤めの松田笑子さんに取材したとのことです。・・・・納得!
靴磨きのことも書かれています!
一流の靴をおもわずオーダーしたくなってしまう今までにないタイプの小説ですので是非一度お読み
下さい。
「シューメーカーの足音」
著者:本城雅人 発行:幻冬舎